直売所が好きだ。
色とりどりの野菜がどーんと所狭しに並んでいるだけで、なんだかテンションが上がる。
子どもの頃から、母と行く直売所が好きだった。
地元の野菜、乳製品、お菓子、お惣菜。
たまにメダカが売っていたりして、子どもながらに見ているだけで楽しかった。
トマトは赤だけじゃない。
緑や紫色のものもある。
大根は白だけじゃない。
ロマネスコみたいな「こんな野菜あるんだ!」という出会いも、直売所ならではだった。
スーパーや八百屋ではあまり見かけないような、ちょっと個性的な野菜に出会えるのも楽しみのひとつだった。
先日、いただいたとうもろこしの皮をむきながら、そんなことを思い出していた。
「バブにも、あんな体験をさせてあげたいな。」
旬の野菜を見て季節を感じること。
「今日は何があるかな?」と、入り口の切り花を眺めながらワクワクして入店すること。
野菜だけじゃない。
地元の牧場の牛乳やヨーグルト、パン屋さんの焼きたてパン、お菓子やジャム。
その土地で作られたものが一つの場所に集まっていて、地域の暮らしそのものを見て歩くような感覚が好きだった。
大人になった今は、「地元にお金が落ちる」というのも直売所の魅力だと感じる。
作った人の顔が少し近く感じられて、「また買おう」と思える。
東京は本当に便利だ。
でも、生活圏内に気軽に行ける直売所がないことだけは、今でも少し寂しい。
車で10分走れば旬の野菜に出会える。
そんな暮らしに、今もちょっと憧れている。
田舎育ち、東京在住。
今日も「近くに直売所があったらいいのになぁ」と思いながら、とうもろこしご飯を炊いている。










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