待てない親子

先日、ショッピングモールでバブに電車の本を買った。

本を受け取ったバブは、とても嬉しそう。

そして次の瞬間。

その場で読み始めた。

「え、今!?」と思いながら、バブの顔を見ると真剣な表情で本を開いている。

家まで待てないらしい。

モールの通路で夢中になってページをめくる姿を見て、思わず笑ってしまった。

でも、その瞬間ふと思い出した。

そういえば私も同じだった。

小学生の頃、母に漫画を買ってもらうと、家まで待てなかった。

本屋から出て車に乗り込むと、漫画のシュリンクを外す。

我が家は車酔い対策で、車内で読書は禁止だった。

だから読める場所に着いたらすぐ読めるように、準備をしていた。

スーパーに着くと、母が買い物をしている間、私はさっき準備していた漫画を、入り口付近にあるベンチで読んでいた。

「帰ってから読めばいいのに。」

今ならそう思う。

でも当時は、一秒でも早く読みたかった。

続きが気になって、家まで我慢なんてできなかったのだ。

バブが電車の本を待ちきれない気持ちも、今ならよく分かる。

「早く見たい!」

「今読みたい!」

そのワクワクが止まらない。

親になってから、こういう瞬間が増えた。

「それ、この子の性格なのかな。」

と思っていたら、

「あれ、私もやってた。」

ということが意外と多い。

待てないところ。

好きなものには一直線なところ。

嬉しいと周りが見えなくなるところ。

私にそっくりだな、と思う。

いまだに、本を買うと家まで待ちきれない。

一人で出かけている日は、そのままカフェに入って読み始めたり、公園のベンチでページをめくったり、帰りの電車で開いてしまったり。

小学生の頃から、「早く読みたい!」という気持ちは、どうやら何も変わっていないらしい。

バブが夢中で本をめくる姿を見ながら、少し懐かしい気持ちになった。

こんな細い性格まで遺伝するなんて、遺伝子にはびっくりである。

その後バブはベビーカーに乗せて、お買い物中に読書を楽しんでもらいました。笑

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この記事を書いた人

行動しながら考えるタイプ。
オーストリアが好きで、いつか移住したいと夢見ながら、日本で会社員をしています。
子どもとペットの政宗の日常や、旅の記録、好きなもの(食・本・インテリア)を、少しずつ言葉にしています。
ブログ内に登場する猫のイラストは、愛猫ブリティッシュショートヘア政宗の“皮を借りた”ねこかまちゃん。ゆるくツッコミを入れたりする、私の分身です。

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