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【映画】LAMB/ラム を見てきました。

一言で言うと「とても奇妙な物を見た…」というカンジの映画でした…。正直結構ぽかーんとするというか、THE ホラー!というカンジではないので、ミッドサマーのようなカンジを期待していくとちょっと違うかも。

でも序盤はずっと不穏な雰囲気で無意識に呼吸が浅くなるくらいハラハラはした…。

あと劇中でアダちゃんの身体はかなりと出し惜しみされてるので、前知識なしで見たら結構ゾッとするかも。公式Twitterがアダちゃんを出しまくっているので、人と羊のハーフというのはほとんどの方が知った上で見ていると思いますが…。

されここからはネタバレを含む感想と考察を綴ります。

山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。

ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、
羊ではない何かが産まれてくる。

子供を亡くしていた二人は、
"アダ"と名付けその存在を育てることにする。

奇跡がもたらした"アダ"との家族生活は
大きな幸せをもたらすのだが、
やがて彼らを破滅へと導いていく—。

LAMB/ラム公式サイト

感想と考察と疑問

さて映画の内容ですが、ワタシの知識だけでは「んんん???」となることも多かったのでパンフレットも購入しましたが、パンフレットを見てもよくわからないことも多かったので、ここからは個人的な想像と解釈。

主人公のマリアという女性

主人公のマリアは劇中中盤になってようやく名前が呼ばれるのですが、マリアという名を聞いて「聖母マリアってコト…?」と感じました。が、実際はギリシャ神話とか北欧の色々な民話を混ぜて作られているそうです。

キリスト教のマリアとは関係ないですが、なんとなくマリア=聖母のイメージが強くて、慈愛に満ち溢れたイメージがあるじゃないですか。でも主人公のマリアは聖母マリアと正反対。

アダちゃんの母親である羊が、アダちゃんを取り戻そうとアダちゃんの寝ている部屋の近くにくると「あっちへ行け!」「来るな!!!」と険しい顔で怒号を上げたり、最終的に母羊を撃ち殺したり。この羊を埋めにいくために引きずるシーンも結構怖い。

終始作中のマリアの行動は、ワタシの中の「マリア」という名前がもつイメージとは真反対のシーンが多い。

マリアと2人の男たち

マリアと夫のイングヴァル、マリアと夫の弟ペートゥル。彼らの関係もなんだか奇妙に感じました。

マリアはペートゥルが家にきた際に、わざとドアを開けて入浴したり、誘惑してるような行動をします。ペートゥルもペートゥルで脅してまでマリアに言いよってきたりする。

マリアとペートゥルは、過去に何か関係があったでしょ!!という感じの距離感と空気感なんですよ。絶対にワンナイトくらいはあった…!と思う。アダちゃんが家に来ていなかったら、酔い潰れて寝ている夫がいる家で致してたでしょ…!

逆に夫イングヴァルとは関係が気薄?と思うこともありました。マリアがセクシーなネグリジェでイングヴァルの横で寝ててもキスもしないし、夫婦にしてはコミュニケーションが少ない。

でもアダちゃんがきて、家庭に明るい空気が戻り、イングヴァルとは夫婦関係が元に戻ります。しかもこのシーンがかなり濃厚。あまりにも濃厚だったので、マリアが殺されたイングヴァルを抱いて「はっ」としながら上を見上げるシーンはなんとなくマリアが妊娠したということかなとぼんやり思ったりました。

アダちゃんについて

アダちゃんはとにかく可愛かったです。最初はアダを不気味に感じていたペートゥルも、最終的にアダちゃんに夢中になっていたし。子どもとして見ているというよりはペットとして見ているカンジもあったけど。

人間の子どもと羊の中間みたいな声が可愛かったです。

最初、アダちゃんはイングヴァルと羊の子かと思ってました。イングヴァルが実は羊に呪われてコントロールされていて、最終的に人間を抹殺して、イングヴァルも始末されるみたいな展開かなって。違ったけど。そうだとしたらホラーすぎる。

最終的にアダちゃんはバフォメットみたいな悪魔のような見た目の羊人間?と羊のハーフということが判明しますが、あんまりお父さんに似てないんですよね。お父さんに育てられたらアダちゃんも最終的にあんなカンジになっちゃうのかな。それともこの愛くるしさは人間の元で育ててもらうための計算とかなのかな…。

羊人間はなに?

最後の最後に出てくる、バフォメットみたいな悪魔のような見た目の羊人間も謎がいっぱいです。なんか神話にでも出てきそうなカンジなのに、銃が扱えたり…。半分人間だから使えるのかな。

あと疑問だったのが、イングヴァルはなんで羊人間?に殺されて、マリアは殺されないのかという点です。マリアの方がアダの母を殺したこともあって、羊人間の怒りを買いそうな気がするのに。

もしかしたら夫を殺して、マリアを妻に迎えるとかそういう展開かなとも思ったのですが、もしかしたら自分の配偶者を殺されたことの復習とか?でも冒頭の描写を見る限りアダちゃんの母はランダムに選んだ気がするので違うかも。

余談ですが、猫が可愛かったです

余談ですが、アダちゃんの膝の上に乗ってゴロゴロ鳴く猫ちゃんが癒しでした。もしかしたらやられないように、計算して甘えてたのかな。

猫ちゃんは劇中で不穏な気配に気付いたり、意味深に窓の外を眺めていたりとちらほら出演していました。牧草地を歩くシーンとか、猫ちゃんが出てくるたびに「ねこ〜!!」と密かにテンションが上がってたり。ワンちゃんもでてくるので、動物好きとしては嬉しいような、絶対殺されるじゃん…と気がきじゃなかったり。

猫飼いのワタシとしては、猫ちゃん殺されないでくれ…と願っていたら、なんとワンちゃんが羊人間にやられてしまいました…。牧羊犬として羊を追いかけ回したりしてた恨みと、主人に危険があったら間に入ってくるだろうから、アダちゃんを奪還するのに邪魔と判断されたのかな…。

もし自分が羊人間に狙われることになったら、猫にもラム肉あげちゃってるからどっちもやばいな…。とか思っていました。

それにしてもこれは続編やってほしいです…!成長したアダが実母を殺したマリアに復讐にくるとか、逆にマリアがアダちゃんを取り戻すために羊人間に挑むとか、色々な角度で作れそう。

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ささかま

オーストリア移住を夢見て、日本に住む会社員。 ペットの政宗、オーストリア、食、本、旅行記、インテリアなど雑多に綴っています。

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