広告 ひとりごと

絵本が「きれいなまま」じゃなくていい理由

うちのバブは絵本が大好き。
10ヶ月ごろから、一人で絵本を眺めるようになった。

もうすぐ1歳1ヶ月。
最近は、絵本のフレーズを口ずさむと、該当する絵本を持ってくるほどだ。

最初、絵本は遊び場に置いていなかった。
きれいに保管したかったし、ちぎったページの誤飲も怖かったから。

でも今では、おもちゃ棚の大部分を絵本が占めている。
最初は口に入れていた絵本も、いつのまにか好きなページを開けるようになった。

お座りが上手になって、一人でめくる時間も増えた。

触って、めくって、握って、ちぎって、たまに舐めて。
気づけば、絵本はだいぶくたびれていた。

角がヨレヨレになったボードブック。
握られたページには、大好物のイチゴのイラスト。
よだれで貼り付いたページ。
ちぎられた先には、大好きな動物。

お出かけ中に何度も舐められたミニサイズの絵本。
いつのまにか、そこには「楽しんだ証」がいっぱい詰まっていた。

一緒に読んでいると、ページをめくる小さな手が、ぐちゃっと紙を握ることがある。

そのたびに思う。
――ああ、この子、今ここが好きなんだな、と。

絵本のくたびれは、愛おしい。
むしろ、きれいなままよりずっといい。

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ささかま

行動しながら考えるタイプの人間。 オーストリアが好きで、いつか移住したいと夢見る日本に住む会社員。 ペットの政宗、オーストリア、食、本、旅行記、インテリアなど雑多に綴っています。

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