ウィーンのカフェメニューをやさしく解説。
メランジェやアインシュペナーなど定番コーヒーと、注文に使えるドイツ語フレーズを紹介。

旅行前に知っておくと安心&楽しくなる、カフェメニューに関する情報を、ミニガイドにまとめました。
オーストリアのカフェルール


難しいことはないけれど、日本と違うのは店員さんの案内を待たず、自分で席を確保するスタイル。
入店したら軽く挨拶をして、空いている席に座ってOK。
ただし、人気店や行列がある場合は、日本と同じように並んで案内を待つこともある。



あいさつは「Grüß Gott!(グリュース・ゴット)」とオーストリア風に言うと喜ばれる。
HalloやGuten Tag だと少しそっけない対応になることも。笑
オーストリアのカフェメニュー
ウィーンのカフェに入ると、まず戸惑うのがメニュー。
オーストリアのコーヒーはなんと30種類以上あると言われている。
メニューを開くと、コーヒーの種類の多さにきっと驚くはず。
そして、なんとなく読めそうで読めない、ドイツ語。
でも、よく見る単語だけ覚えておくとメニューを眺めるだけでも楽しくなってくる。



「Kaffee, bitte.」だけだと、どのコーヒー?って聞かれることも。
なにより、ウィーンのコーヒーの種類を知っておくと、より楽しめる。
とりあえずこれだけ覚えればOK
・ブラックコーヒーが飲みたい→フェルレンゲルター(Verlängerter)
・ミルク入りのコーヒーが飲みたい→ブラウナー (Brauner)
・ラテが飲みたい→メランジェ(Melange)
メランジェ(Melange)


ウィーンといえばこれ。18世紀初頭から飲まれている、伝統的ドリンク。
エスプレッソにミルクを加え、きめ細かく泡立てたミルクがどーんと乗った、要はカプチーノ。
(ウィーンっ子に言わせると、カプチーノとは違うらしいけれど)
見た目も可愛くて好き。
迷ったらとりあえずこれ。
砂糖を足してもいいし、そのまま飲んでも美味しい。
私は散歩で疲れたら、砂糖を足してエネルギーチャージとして飲むことが多い。
ミルクたっぷりだから腹持ちもいい。
朝食はメランジェと一緒に、パンやサーモンを食べるのが、私の滞在ルーティン。



私はとりあえず、迷ったらメランジェ。
カイザー・メランジェ(Kaiser Melange)
メランジェに、蜂蜜か砂糖、卵黄が入ったもの。
皇帝フランツ・ヨーゼフが好んで飲んでいたらしい。
ブラウナー (Brauner)


クリームまたはミルク入りのコーヒー。
直訳すると茶色。
モカ(Mocca)


いわゆるエスプレッソ。
シュヴァルツアー(Schwarzer)ともいわれることも。
ウィーンでは「Mokka(モッカ)」表記も一般的。
フェルレンゲルター(Verlängerter)
モカコーヒー+お湯。
いわゆるアメリカン・コーヒー。
カプツィーナー(Kapuziner)
エスプレッソに少量のクリームを加えたもの。
名前は修道士の衣の色に由来しているらしい。
アインシュペナー(Einspänner)
グラスに入った深煎りのエスプレッソの上に、たっぷりの生クリームを添えた、いわゆる日本でのウィンナーコーヒー。
取手のついたグラスで出されるのが一般的。
甘そうに見えるけど、下はしっかり苦め。
アイスカーフェー(Eiskaffee)


夏限定。ウィーンの夏の風物詩。
直訳するとアイスコーヒーだけど、日本のアイスコーヒーとは一味違う。
ダブルエスプレッソに砂糖とミルクを加え、その上に生クリームとバニラアイスが添えられる。
かなり大きくて、これだけでお腹がいっぱいになる。笑



喉を潤しながら、スイーツ欲も満たせる。
夏にウィーンにいくなら行くならこれ!
リキュール入りのコーヒー
ウィーンのカフェではリキュール入りのコーヒーも豊富。
オーストリアにちなんだ人名がついていて、由来を知るのも楽しい。
マリア・テレジア Maria Theresia
ダブルエスプレッソにオレンジリキュールを加えて、ホイップクリームをのせたもの。
女帝マリア・テレジアが好んだと言われるコーヒー。
お酒が入ってるので、寒い日に飲むと体がポカポカ。
モーツァルト (Mozart)
ダブルエスプレッソに泡立てた生クリームと、モーツァルトリカーというチョコレートのお酒をいれたもの。
ピスタチオがかかってる。
ちなみに、モーツァルトが飲んでいたわけではない。笑
ヨハン・シュトラウス(Johann Strauß)
エスプレッソにアプリコットリキュールをいれて、ホイップクリームをのせたもの。
なぜこれがヨハン・シュトラウスなのかは調べたけどわからず…。
フィアカー(Fiaker)
モカコーヒーに砂糖とラム酒をいれて、ホイップクリームをのせたコーヒー。
取っ手のあるグラスで提供される。
ラム酒で体を温めていた観光馬車フィアカーの御者に由来。
オーストリアならではのサービス


どんなコーヒーを注文しても、銀のトレイに載せて、さらに一杯の水がついてくるのがウィーンの伝統。
そして水の上にはティースプーン。
「このお水は注ぎたてで新鮮ですよ」という意味だそう。
ウィーンの水道水はアルプスの清水を使っているので、結構美味しい。



SNSで見た話だけど、「うちはアルプスの清らかな水をつかってる!」という自慢というか、証明のような意味合いで、お水を出すようになったとか。
ちょっと知ってると楽しい単語
知ってると、ちょっとだけカスタマイズできたりする単語はこちら。
- groß(グロース)=大きい
- klein(クライン)=小さい
- mit(ミット)=〜あり
- ohne(オーネ)=〜なし
例)mit Milch / ohne Milch:ミルクあり/ミルクなし
例えば、「mit Milch oder Schwarz?(withミルク?ブラック?)」と聞かれた場合。
ミルクが欲しければ「mit Milch bitte!」
ブラックがいいなら「Schwarz bitte!」
といえばOK。
注文は難しくない カフェで使えるドイツ語
英語でもいいけれど、ドイツ語で話せたら気分はウィーンっ子!
私もドイツ語で注文を試しているけれど、なかなか通じない。笑
そういう時は諦めて英語を使うけど、頑張って通じるようになりたい。
- この席は空いていますか?: Ist dieser Platz frei? (イストディーザーブラッフライ)
- おすすめは何ですか?:Was empfehlen Sie?(ヴァスエンプフェーレンジィ)
- これにします。:Das nehme ich, bitte.(ダスネーメイヒ ビッテ)
- お勘定をお願いします。Zahlen,bitte(ツァーレンビッテ)
- ありがとう!:Danke!(ダンケ)



注文は英語でも、挨拶とお礼だけはドイツ語を使うようにしてる。
ちょっとした余談


いつもオーストリアを観光中に、次どこ行こう?と悩んだら、とりあえずカフェに入る。
コーヒーを頼んで、ぼーっとして、空間に浸る。
気づいたら1時間くらい経ってる。
窓の外を眺めたり、テラス席で日光浴をしたりして、しばらくスマホもいじらずに過ごす。
そうしてると、「あ、あそこ行きたかったな」と思い出すけれど、
スマホを出すのも億劫になるくらい、居心地がよくて、動けなくなることもしばしば。
周りもゆっくりとコーヒーやケーキを楽しむ人ばかりで、誰もせかせかしていない。
おしゃべりを楽しんだり、新聞を読んだり、仕事をしたり、みんなそれぞれ自分たちの時間を過ごしている。
ウィーンのカフェはとても居心地がいい。
カフェだけでこの街を十分楽しめる。
ウィーンのカフェ文化をもっと楽しむなら


ウィーンのカフェ文化や歴史を知ると、ただコーヒーを飲む時間がぐっと特別なものになる。
この本はレシピ本だけど、由来やエピソードが豊富なので、読むだけでも楽しい。
日本では見慣れないケーキも豊富に紹介されているから、旅行前に読んで食べたいものを探すのも楽しい。


まとめ|“読める”だけで楽しくなる
書かれていることを、全部理解しなくてもいい。
でも少しメニューが読めるだけで、カフェの時間がちょっと楽しくなる。
それだけで、旅行の満足度って変わる。
でも「なんだこれ?」と読めないメニューと格闘して、とりあえず指さしで頼んでみるのも楽しい。
ウィーンにはコーヒーの種類がたくさんあるから、気になるメニューがあったら、チャレンジしてみるのもおすすめ。











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