シンドラーの工場について
クラクフに観光に行ったら是非行って欲しい場所の一つにシンドラーの工場があります。
正式な名称は旧オスカー・シンドラー琺瑯工場です。
シンドラーはここでユダヤ人を雇い、いわゆるシンドラーのリストと呼ばれる従業員リストを作って絶滅収容所に送られるのを防ぎました。
映画、シンドラーのリストでもお馴染みですね。
ナチス占領下で多くのユダヤ人を救ったシンドラーの元オフィスを改装した建物で、当時のクラクフ市民の暮らしやナチス占領下の資料が数多く展示されています。
シンドラー工場の場所と行き方
シンドラー工場はクラクフ旧市街の南東にあります。
旧市街からは19番か24番のトラムに乗って10分くらいです。
ビスワ川を越えてすぐなので、散歩がてら旧市街から歩いても楽しいかもしれません。
私はゲットーの英雄広場にも立ち寄りたかったので、Plac Bohaterów Getta駅でトラムを降りました。
ここはユダヤ人がこの広場に集められ、強制収容所に連れていかれた広場です。
シンドラーのリストにもでてきましたね。
この広場からは歩いて5分くらいでシンドラー工場に着きます。
ただここから歩くには人気のない道をいかねばいけないので、ちょっと気をつけたほうがいいかもしれません。住宅街なのでそんなに変な人はいませんが、暗いのでちょっと注意です。
展示は演出がスゴい!
博物館は、ナチス占領下のクラクフについて展示を見ることができます。
ナチスがクラクフに侵攻してから終戦まで、クラクフ市民やユダヤ人たちの生活ぶりが、写真や人形を使って再現されています。
のぞき窓のような仕掛けがいっぱいあって楽しみながら展示を見ることができます。
たまに壁に穴が開いていて、そこでも写真が見られるのですが、結構衝撃というか生々しい写真もあるので注意が必要です。
ちなみにかなり混雑しているので、チケットは事前購入がおすすめです。
観光客だけでなく、学校などで見学にきてるみたいです。
私は事前に公式サイトでチケットを買っていきました。QRコードで入れます。
シンドラーの工場公式サイト:https://muzeumkrakowa.pl
当時のクラクフのお店や駅のが再現されていたり、ユダヤ人居住地区の再現もあります。
クラクフ市民のみならず、当時のナチスに関連する物も飾られています。
琺瑯が積み重なっていたり。
ナチスのハーケンクロイツはインパクトがあります。
展示の最後の方には当時使われていたナチスグッズが飾ってあったりして、改めてマーケティング上手だな…と思ったり。
人の気配を感じる展示
ここの展示で本当に凄いと思ったのは、「今まで誰かがこの部屋にいた?」「今まで使っていたみたい」と人の気配を感じさせる展示が多いことです。
特に部屋に関しては、実際に使っていた家具も混じっているからなのか本当に空気感がすごいです。
当時のプロパガンダポスターが階段の踊り場に飾ってあったりするのですが、このポスター一枚とっても飾り方がリアルなんですよね…。
これはなんなんだろう。当時の子供向けの人形劇とかなのかな?
手紙や当時の写真の展示も多く、かなり見応え十分です。
2時間は確保しておいた方が良いかもしれません。